年明けから2ヵ月、なんとか頑張ってやっております。
それにしても、年明けからずっと「デアゴ」の話題が途切れませんね。
アルバイトやパートの方とも話しているのですが、書店人ということを忘れ一個人としてでは、
創刊号400円 + 2号〜99号1000円、、、ジュウマンエンっ! と普段使わない頭が超高速に計算し、「ありえないっ・・・ただでさえ薄給・・・無理っ・・・」と、ざわざわしてしまいますね。
ジュウマンエンあったらその分野の書籍が何冊か買えるじゃないか、と常に打算的になってしまいます。
ですが、
これが一個人ではなく “書店員” となると、話は真逆。これは相当にありがたい商売。
(以前はデアゴに対してあまり良いイメージは持ってなかったのですが、最近ちょっと変わってきました)
思いつくメリットとしては、
CanCam600円、月刊で50冊を売るのが厳しくても、
デアゴ600円、週間で15冊売るというのは(今のところ)厳しい数字ではないのですね。
週刊誌はだいたい250円とか300円ぐらいですよね、ですから月刊誌並みの金額が週単位で入ったりするわけです。おいしい。
炸裂していた「SQ」(500円/月刊)もすっかり落ち着いてしまいました。「CanCam」(620円/月刊)も以前ほどの売れ行きではありません。その中での600円/週刊とか1000円/週刊ですからね。
出版不況と言われる中、雑誌なのに広告無しで驀進中です。
もうひとつのメリットは、書店員を朝から思いっきり悩ませる付録づけがないことですね。
まぁ、デアゴの場合は付録という言い方はおかしいのかもしれませんけども。
さらには専用の手提げ袋までついてるので、店舗のコスト的にも助かったり、デアゴ自身もいい宣伝になってるんだと思います。
あとは、以前は注文のための電話が繋がらなくてサイアクだったのですが、バックナンバー発注用のサイトができまして、重版情報ものっていてけっこういいわけです。
週刊誌で(しかもバックナンバー)の発注がラクにできるというのはこの業界ではわりと先端といえるのではないでしょうか。
ちなみに、重版情報の欄で、「在庫切れ」のときはかなりグロめの髑髏の絵が出るんですよね。。。
ところで。
よく「ディアゴ」と間違えられますが(現役書店員でさえ間違ってる人いる)、正しくは「デアゴ」。「デアゴスティーニ」です。
元々はイタリアの出版社で、ジョバンニ・デ・アゴスティーニという人が作った会社なんですね。
「デアゴ」という略し方は本当は良くないのかもしれないですね。レオナルド・ダ・ヴィンチをダヴィとは略しませんし。
それでは、せっかくですので、デアゴのイタリア本社のサイトを見てみましょう。
http://www.deagostini.it/deaweb/it/
「こ、これはっ!?」
左の「In edicola」のプルダウンを見てください。なんですかこれは!
ジャパニメーション!
日本国内で先にやれよ! と叫びたくなりますね。
こんなものも。「週刊地図」でしょうか。
http://atlmondo07.deamail.it/
「週刊で地図てw」
と思ったのですが、wikipediaにも記載がありますように、設立者のジョバンニ・デ・アゴスティーニさんは地理学者で、世界地図の普及を目的に会社を立ち上げたのでした。
最近では、TBSの朝の番組「がっちりマンデー」にも取り上げられてましたね。
http://www.tbs.co.jp/gacchiri/oa20080210-mo1.html
マーケティングに1年以上という時間をかけているわりに、ムシキングのときに昆虫、初音ミクのときにDTM、ヤッターマンのときにガッチャマンとタイミングがバッチリ合わせてきてるのがすごい。
まだ自分の中で解決できてないのは、
・デアゴスティーニとか、デルプラド(デルプラはすでに消滅)とかイタリア人は分冊百科が好きなのか?
・雑誌なのに広告ゼロ。広告収入ナシ。(追記:おまけにゴールデンにCMバンバン打ってる)
あたりですかね。
個人的には、19日発売の「世界名作劇場」が年始からの一連の中で最もキラータイトルになるのではと思っているものです。
http://www.de-club.net/smd/
▼「悠々日記」さんのところに、アシェットの『まんがの達人』についての記事があります。
→コチラ
『まんがの達人』は44万部、『歴史のミステリー』は100万部が完売したそうです。
▼「日刊サイゾー」さんのところに、デアゴについての記事があります。
→コチラ
06年12月期の業績は、売上高が200億円とあります。
やっぱりインプットばかりでアウトプットがないと苦しくなってきますね。
次はいつ書くかまだ決まってません。
デアゴのネタできたんだから週1で書くんじゃないのかと突っ込まれそうですが、隔月刊とか季刊とかになるんじゃないかな?
おそらく、書店に勤める方の何人かは、
「おまえ、『週刊・何』だったら買っちゃう?」とか話してることでしょう。
たいていふざけたテーマだったり、しゃべってる本人以外はあまり集めたくないものだったりするのですが、
私、思いつきました。これなら間違いなく全100号揃えちゃいますね。
『週刊 名馬』
過去になかったですよね?
創刊号はオグリキャップ。
2号にディープインパクトで流れはがっちり掴めるはず。
もちろん全レースの馬柱とレースDVD付き。
創刊号にはオグリの有馬記念レプリカゼッケン。
本誌の内容には初心者もわかりやすい馬柱の見方やレースの見方、そして血統解説まで。
これ、どうですかね。
あと、間もなく新シリーズのはじまるNHKテキストもバインダー形式&隔週刊にして、CDかDVDを付けてやると良いのではないかと思ったりしますね。
あ、これは私の個人的な希望を書いただけなので、間違って問い合わせしたりしないでください〜。
お忙しいでしょうが、気長に更新待ってますです。
なんとか踏ん張ってやってます。なかなかキビシーところですけどね。
ちょこちょこと書いていこうかと思ってますので、またよろしくお願いします。